あなたのマーラーに会いたい〜代表、糸谷 涼さん〜

9月 9th, 2015

ただいまから、待望の大好評企画『あなたのマーラーに会いたい』第5弾のインタビューをお送りします!

今回お話を伺わせていただくのは、この関西グスタフ・マーラー交響楽団の発起人のお一人で、代表でもある糸谷涼さんです!マラオケではヴィオラ奏者としても参加されています!

(そして今回は随所に色んなオーケストラのリンクを貼っています♪ ご興味の任せるままにリンク先の音楽をお聞きになりながら、インタビューをお楽しみ下さい。そしてマラオケの2番を楽しみにされて下さいませ!)

 

山下:糸谷さん、さっそくですが、このオケを立ち上げられたということもありまして、いつもマーラーがお好きなオーラがかなり出ていますが(特に懇親会や打ち上げの席のお話など!)いつ頃からお好きになられたのでしょうか?きっかけとか、あったのでしょうか?

 

糸谷:マーラーとの出会いは、月並みですが、5番のアダージェットでした。中学生か高校生のころ、<アダージョカラヤン>というCDが流行っており、その中に収録されていたのを聴いているうちに…気づいたら、受験勉強のBGMになるくらい、ハマっていました(笑)

特に7番は理系科目の勉強に向いていたようで、繰り返し聴きながら数式を解いていた記憶があります。

今思えば、とてもBGMなんかに向く作曲家じゃないんですけどね〜

 

山下:7番が数式のBGMですか…!なんだか頭がぐちゃぐちゃになってしまいそう!(笑)しかもそれで集中されて医学部合格なんて、これを見た受験生にはあまり真似してほしくないかも…(笑)

そう、関西グスタフ・マーラー交響楽団で7番の演奏をしたのが2014年の3月16日だったのですが、もう懐かしいですね。結成したのが2010年ですから今年は5周年ですね!

代表として見られて、マラオケは、この5年でどのように成長したように思われますでしょうか?

 

糸谷:成長、というと私などが偉そうにコメントできないのですが…(笑)

例えていうと、「マーラーさん」という、参加者のみなさんの共通の知人について、それぞれが抱いていた個性だったり印象というものが、統一されてきたような感じでしょうか。

より核心に迫っていくと言うか。

もちろん回を重ねるごとに知り合いも増えて、緊張感もありつつ、打ち解けてきている気がしますね。

 

山下: みんなの共通の知人「マーラーさん」への印象や個性がだんだん統一されてきた…

なるほど。全体を俯瞰されている代表ならではのご感想です。深い。

そういえば、私の場合も、かなり変わりましたね・・・

懐かしいですが、何も知らなかった5番のときは、最初は「難しいだけの人」だったのが、6番や7番の途中で「その中でもたまに光を見せてくれる人」に変わり、今ではその魅力に引き込まれるだけでなく、畏れ多ささえ感じます。

 

糸谷:あやちゃんの言う、「たまに光をみせてくれる人」って、まさにぴったりな表現ですね!

 

山下:たまに光を見せてくれる人…いわゆる今で言うツンデレってやつでしょうか。でもこれほどの光を見せてもらえたら、そのための辛い過程も進んでいけると思ったり…なんか危ないですが(笑)

 

糸谷:マーラーの音楽って、とてもロマンチックだったり、格好よかったりするところがありますよね。昔マーラーを聴きはじめたときは、こういうところに惹かれていました。

でも、分かったからもういいよ!ってクドく感じたり、なぜこんな展開に?と思ったりすることもしばしば出てくる。

 

山下:そういう部分も、たまに見せてくれる素晴らしい光で吹き飛ぶくらい、素敵なモノを降り注いでくれますね。それがあっての光なのかもと思ったり。

 

そう、糸谷さんご自身は、ずっと前からマーラーがお好きと伺っていましたが、マーラーだけと向き合っていくこのオケを通して、糸谷さんご自身の

「マーラーさん」の印象は何か変わったりしましたか??

 

糸谷:そうですね…やっぱりマーラーという人間そのものが音楽の中にあらわれていますよね。いまの「マーラーさん」の印象は、人間として面白い観察対象であり、必死に理解しようとしているところですね。

 

山下:「必死に理解しようとされている」ということですが、やはり楽譜からその世界を求められるものでしょうか?

 

糸谷:そうですね、マーラーの曲は、技術的にも結構難易度が高くて、表現やテンポなども細かい指定が随所に見られるので、奏者としては大変なのですが。。その分、それに応えるような演奏をすれば、彼の思い描いている音楽に近づける気がして、やっぱりツンデレというやつですね。はまってしまいます。

 

山下:指揮の田中先生は楽譜と、とにかくマーラーのしたかったことに忠実ですもんね。奏者の私たちが自分で考えて演奏しないといけないくらい、指示しきれないくらいマーラーの指示は細かいですね。

そんな大変な曲を5,6,7,1番と演奏してきたわけですが…そして今回の話になりますが、糸谷さんの「2番」の中で一番グッとくる、好きな、場面はどれですか?

 

糸谷:2番でグッとくる場面、ビオラ的に言えば、4楽章のアルトソロのオブリガートです。美しい旋律にそっと寄う、ビオラの良さをしみじみと感じる楽章ですね。

 

山下:オブリガート。4楽章を想像しただけで今、トリハダがたちます。この楽章を聴くだけでもいいのでお越しくださいとお客様に言いたいくらいですよね。ビオラの、もちろんいい意味でけむっぽい、夢の世界を演出してくれるようなもやのような質感が、確かにとても「雰囲気」ですね。私も大好きです。

 

糸谷:あとは、5楽章の、管楽器のアンサンブル(Sehr langsam und gedehnt)や、やはり歌が入ってからは、演奏しながら気分も盛り上がりますね。

今回の2番は、マーラーオケにとって歌が入る初めての交響曲です。どんな演奏になるのか、楽しみでなりません。

 

山下:5楽章も、本当に素晴らしいですね。おっしゃるように、今回はマラオケにとって初めて合唱が加わりますね。年々、規模が大きくなっていきますが、特に初めての合唱団とのコラボは気が引き締まります。そのあたりも含めて最後に、2番への意気込みをお願いできますでしょうか?

 

糸谷:2番は、重厚な1楽章から始まり、長い道のりを経て、終楽章に突入しますよね。5楽章では、ソプラノとメゾソプラノの掛け合いと、そしていよいよ合唱が入ってくるわけで、否が応でもテンションがあがりますよね。

奏者としては冷静さを保ちつつ、でも、お客様とこの高揚感を共有できたらという気持ちでいます。

また、このたび合唱でお世話になるハイマート合唱団のみなさまは、学生とは思えないようなしっかりとされた方ばかりで、演奏会にかける意気込みも情熱も、素晴らしい限りです!このたびご一緒させていただいて、本当に良かったと思います。

 

演奏会まであと少しですが、本番が楽しみでなりません。

みなさま、どうぞよろしくお願い致します。

 

山下:糸谷さん、いままでずっと願ってきたインタビューが実現して糸谷さんのお言葉が聞けて大変うれしく思います。どうも有難うございました!

 

 

オマケ♥

Brass except from Mahler Symphony 2(金管の抜粋)

マーラー2番 指揮者の視点

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